『 夢の果て 』
 第一章 〜覚醒〜  自分が何でここにいるのか、
どこへ向かっているのかも分からない。
アルは見知らぬ風景にキョロキョロした。
少し歩くと、息をのむ程、美しい湖畔が・・・
 第二章 〜記憶〜  君を早く追いかけて行かなきゃ。
早く呼び止めなきゃ。
しかし、想いと裏腹に、声がでない。
足がもう一歩も前に進まない。
・・・ああ もう気が付いてた。
気が付いてたんだ。
・・・オレじゃないってこと。
 第三章 〜変流〜  静寂の中、雲はゆっくりと
少しずつ形を変えながら、
流れ行く。
あまり変わらない生活の中で、
少しずつ、少しずつ
オレも変わっているのかな?
 第四章 〜場所〜  オレがいなくても、
世界はまわっていく。
今日と変わらず、明日も・・・
世界はまわっていく。
だから、せめて、
自分が存在する理由が欲しい。
 第五章 〜夢幻〜  楽しい日々が増えるほど、
今の幸せを守りたいと
願えば願うほど、
壊れていきそうで、不安がつのる。
・・もぉ、独りになりたくない・・
 第六章 〜旅立〜  草むらにチョコンと座り、
一匹の年老いた雄ネコが絵を描いていた。
そこは、花一つ咲いてない
草だらけの殺風景な島だった。
 第七章 〜迷い〜
      〜真実〜 
夢の声が脳裏に何度もリフレインする。
夢を見るたびに、
迷いが生じた。
・・・ギンを探す旅を続ける事を・・・
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