次の日、だいぶ毒も取れて、出歩けるようになり、
助けてもらった鈴に会いに行くことにした。

トントン。トントン。
ドアを叩いたが、返事がない。
出かけてるのかな・・・w

裏に庭にまわってみると、大きな木の下で、
ボールで遊んでいる子供達がいた。

ふと、耳に入ってきた言葉。
『すげーよなぁー☆』
『やっぱさぁー鈴ねーさん、かっこぃぃよね!』
『今も行ってるらしいよ!』
『おぉおーーそなんだぁー!』

・・・ん。
鈴さんの事かな・・・?

「みんなw鈴さん今、どこにいるか知ってるの??」
ぽよは、子供達に近づいて話し掛けた。

「ぉ!大丈夫なの?!お兄さん!!」
「鈴姉さんが、このお兄さんも助けたんだぜ!」
「へぇ〜〜〜〜そーなんだー!!」
子供達、いや街中では、鈴の話でいっぱいだった。

「毒は、もう取れたみたいだよ」
「(・∇・;)アセッアセッ」
ぽよは自分が倒れてしまった恥ずかしさで、
頭をかきながら照れくさそうに言った。

「鈴姉さんは、今も、僕達の島の害虫を倒しに行ってるよ!」
「強くて、かっこぃぃんだ(>w<)」
「大きくなったら、鈴姉さんみたいになるのぉ!!」
小さい女の子が目を輝かせて話している。

今もあの害虫にのっとられた島に行ってるのか・・・
「みんな、教えてくれて、ありがとぉーー!!」

そう言うと、ぽよは、足早に
あの害虫にのみこまれている島に向かった。


島はすでに灰色になり、キノコしか生えない島になっていた。


そこに、一人害虫と戦ってる姿が見えてきた。


その姿に・・・
ぽよは、息を飲んだ。


正夢・・・?!


そこには、青い羽で害虫に挑んでいる鳥の姿があった。


鈴さんが、僕のパートナー?!
離れた場所から見ていたが、気づいたのか、こっちに近づいて来た。

「アナタが鈴さん??」
うん。と頷きながら、きれいな青い羽をバタバタとふるわせた。
あまりにリンとしていてキレーな鈴に見とれてしまいそうだった。

「ぁ、もぉ毒、治ったんだねw」
「ぁぁ・・・ぅん。僕・・・」
「足手まといになってしまったみたいで・・・」

「アタシの方は大丈夫だよ!気にしないで!」
そう言うとまた、害虫の中に飛び込んで行った。

昨夜の夢が、本当なら・・・・・・

僕があの島を救うのかYO!(気づくの遅!

今置かれている自分の立場に唖然としながら、
ぽよも、害虫退治に参戦し、夕方まで一緒に倒しまくった。
いくら倒しても、害虫はいっこうに減らない。

一刻も早く、かりさんを助けなければいけないし、
なんだかんだ悩んでる暇はないんだっ!

目の前にいる害虫に、ひたすら闘い続けた。

太陽がだんだんと落ち、辺りが真っ暗になった。
鳥は、暗い中は苦手なので、こうなると、害虫の方が有利になる。

早く撤退しないと、またやられてしまう。
ぽよは、急いで帰ろうとした。


その時だった。



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♪紅映 ー秋

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